今回は下から二段目のブロック、7101-7001形から作ることのできるグループの紹介です。
鉄コレでは方向幕付きのものと、方向幕なしのものが製品化されていますが、方向幕付きのものでは側引扉がハニカム扉に交換されたモデルとなっているので、模型製作に際しては側引扉の違いに注意して種車を選定、方向幕は必要に応じて取り付けたり撤去するのがよいでしょう。
7101-7001形
7101-7001形は床下機器等で細分することができますが、本稿では01〜12,13〜18での分類とします。01〜12は、まさに鉄コレとして製品化された組み立て窓(非ユニットサッシ窓)で、これは鉄コレから特別な加工なしに遊ぶことができます。
しかし、13〜18では側窓がユニットサッシ(5001形などと同じもの)となったため、鉄コレとは側窓の形状が異なるほか、ラインデリアカバーが広巾(こちらも5001形などと同じもの)であり、また妻引戸の開く向きが一部で変更されているため妻窓の左右を入れ替える作業が必要になります。
7835,7935
新製冷房車7101,7001形と車体設計が共通である7801,7901形の最終製造グループ、新製冷房車7840〜7850,7940〜7950(いずれも偶数番号のみ存在)はもちろん、その前に製造されたラインデリア車7835〜7839,7935〜7939も屋根高さを除き車体寸法はおおよそ同じです。
この7835-7935は新製時にラインデリア装置を車体上部に載せるように設置したために天井が低いことが特徴で、その顔付きも独特なものとなっています。このグループ以降は急行系でも両開き扉となり、やがて基本構造において普通系車両と共通設計となっていきます。台枠構造は車体とともに根本的に設計変更されたものの、床下機器はほとんど7861-7961形の最終製造グループと変わらないことから、7801-7901形の続番となっています。
鉄コレから作る際には屋根をガッツリ削り、屋根はラインデリア時代であれば何とか板を用意してラインデリアを搭載し、冷房改造後であればR車のものを上手く高さを調整して接着することで製作が可能です。平成に入ってからは側引扉が交換された車両がありますので、それらは方向幕付きの製品から、原型扉のものは方向幕なしの製品から製作するのがベストでしょう。
7840,7940
7840-7940は7101-7001と同一の車体設計ですが、床下機器は7801-7901形一族と同等であることから、こちらも続番で製造されています。機器配置などにおいて変更点がありますが、各趣味誌で取り上げられることがほぼ全くない程度の差異にとどまっています。むしろ特徴的なのはクーラーなどの配置で、ヒューズとパンタグラフの間にクーラーを一基挟むスタイルは7801形の中ではこのグループのみです。屋根板に3Dパーツを用いるなどしてしまえば簡単に7840-7940を錬成することが可能で、3+2,2+2+2,4+2など、さまざまな組成において神戸方2両を務めさせることが可能です。側引扉が原型のまま方向幕が取り付けられた姿が多数撮影されていることから、敢えて鉄コレ車体に手を加えるならば、方向幕なしのモデルに方向幕を取り付けるとよいのではないでしょうか。
5271
5271〜5274は5261形の新製冷房車であり、こちらも床下機器が5261形準拠であることから、車体設計が大きく変わっていながらに続番となっています。中間車が存在しない以外には7840-7940と同じ形態であり、鉄コレ7101-7001形からは塗装変更と屋根交換での製作が可能です。最末期には扉がハニカム扉に交換されましたが、その時代であれば方向幕付きの製品から方向幕を削り落とすことで再現が可能です。
2000系
最後に2000系ですが、こちらも01〜12は鉄コレと同形態の特徴を持つグループからの改造なので、鉄コレからの製作も中間運転台さえ何とかすれば、そう難しくはないように思います。(側引扉の窓寸法が途中で変更されてはいますが)
しかし、2213-2214,2215-2216は7113-7114,7115-7116,7117-7118をどうにかこうにかして錬成された編成なので先述の通りユニットサッシ窓であるほか、パンタグラフ配置やラインデリアカバーの変更、側引扉窓の寸法変更とフルコースなのでかなりのハードモードです。
7101-7001形から製作可能な車両は以上です。次回からは青胴車へと移ります。